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ビートルズ展にて

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先日ビートルズ展に行ってきた。
普段黒人音楽に目がない私にとってもやはりビートルズは別格なのである。

展示はビートルズ結成前から世界的バンドになりそして解散、というビートルズの歴史を辿る形で展開していく。

貴重な展示物として来日時にジョンが着てたハッピやビートルズ初レコーディングの録音機材、直筆の手紙や、ブライアン・エプスタインとの契約書までずらり。

中でもあの有名なABBEY ROADでのジャケットの別テイク写真5枚(6枚だったかな?)は、とても興味深く沢山の人の感嘆のため息が聞こえてくる。
あの横断歩道を渡っているシーン
・ファーストテイクはみんな左向きに歩いている!
・ポールは最初2テイクくらいサンダルのような靴を履いている!
・歩幅、顔の向き、目線もテイクごとにバラバラ!

そんな沢山の展示物の中でも、私が一番印象に残っているのは、ビートルズの各国でのコンサートチケット。

当時のチケットは横幅20センチもあるであろう厚地の紙のチケットで、ビートルズ四人のポップなイラストと、カラフルなタイポグラフィーが飛び出してくるがごとく描かれており、それを見た瞬間、当時のファンがビートルズの音楽を体感できる喜びと期待を胸に、このチケットを握りしめ会場に向かっている姿がリアルに頭に浮んできた。

そしてコンサートが終わればその半券をまた握りしめ家路に着き、その日の興奮と余韻をそのチケットの中に刻んでいく。アルバムに入れた写真を見るように、何年か後にそのチケットを眺め、コンサートの感動を思い出すのかもしれない。

各種イベントチケットや音楽、本、映画までデータで手に入れることに慣れている現在の私は、違和感を感じる事すら忘却の彼方にあったのだが、あの今では大きすぎるチケットに作り手の愛情を感じずにはいられなかった。「モノを創る」という行為は作り手(制作に関わった人も含め)そのものの顕現である。そして愛情で創られた「モノ」にはそれを見る人の感性を刺激し想像力を豊にする力を持っている。

「あたらしいもの」「ふるいもの」「かわらないもの」「かわるもの」
すでに言い尽くされた議論だろう。
けれど情緒とそれを感じる心は私にとってとても重要なことなのである。
それを再確認させてくれたビートルズ展。

中庸とは本当に難しい。

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PROFILE

千賀有花(せんがゆか)

ソウル・リズムアンドブルース(R&B)・ブルース
シンガーソングライター
ボーカリスト(歌手)・作詞・作曲家。
1920年代〜70年代の黒人音楽を敬愛する【J-BLUES】提唱者。レディーブルースを盛り上げるために精力的に活動中。

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