千賀有花(SOUL, R&B, BLUES歌手)オフィシャルウェブサイト

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私的名盤コレクションvol.3 ニューオリンズブラスバンドにしびれたい人へ

2013/03/11 21:58

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【Eponymous Debut/All That】


私は小さい頃からラジオばかり聴いていた。
両親は「テレビを見たらバカになる」という、ちびっこにはなんとも酷な独自の家訓を私に言い渡したからである。
けれど物心つく頃には音楽が好きだった私は、四六時中音楽が流れているラジオにテレビの存在を忘れるほど毎日夢中になっていた。
思春期に通う女子校は流行のドラマの恋愛観を議論する場であり、人気のアイドルグループを愛でる場である。それになんとかついて行けるだけの知識を身につけ、それでも家に帰ればまたラジオに釘付けになっていた。
ラジオは私に喜びと刺激を与えるツールであり、新たな音楽との最高の出会いの場となった。


ここのところ突如ニューオリンズブラスバンドブームが再燃している。といっても勿論個人的な。
寒さが緩んだこともあり、ますますこのサウンドにぴったりな季節になってきた。
ニューオリンズのビートは聴けば必ず踊り出したくなるような底抜けな明るさと、ニューオリンズ特有の蒸し暑い気候を思わせる独特のバイブレーションを持っている。
そしてチューバのほのぼのとした音がベースラインをとり、その上をホーンセクションが暴れる爽快さ。

ALL THATは90年代後半に【Eponymous Debut】で文字通りデビューしたニューオリンズのブラスバンド。
こちらも輸入盤で私が買った当時も国内盤は発売されていないはずだが、なんと久しぶりに探したらその輸入盤すら国内外どのサイトでも見当たらない。紹介するモノ紹介するモノ入手困難とは恐縮至極。寂しいなぁ。見つけた方はご一報ください。
1999年に発売された2stアルバムの【The Whop Boom Bam 】は入手可能。
まだ演奏に粗々しさの残る1stはデビューの勢いと、きっとニューオリンズの仲間で演奏しているであろうバンドのグルーヴが何とも温かい気持ちにさせてくれる。

スピード感溢れるシンバルで始まる①Wolf's Remedyはホーン、ギター、ドラム各パートが、がつんと熱いソロを回しながら最後まで疾走する。おや、ジャムバンドかな、と思いきや②ではニューオリンズブラスバンドの王道Lil' Liza Jane。Rock風味の③Back to Brokeあり、ヒップホップ風味の⑦March Of The Micks、ファンク風味の⑧Little People's placeありで飽きさせない。
"Hony I'm home!!!"という台詞で始まるラブソング⑫Movin' And Groovin' のポップでレイジーなニューオリンズサウンドは私の一押し。
伝統のブラスバンドを敬愛し受け継ぎながら現代流の様々なアプローチで終始楽しませてくれるこのアルバム。
2stではバンドが洗練され、更なる進化と新たな方向性を感じる事が出来るが、この荒削りな勢いのあるサウンドとアプローチ、温かい仲間グルーヴに私は一票!


この最近の私的ニューオリンズブームはまたラジオからやって来た。実は最近デビューした別のブラスバンドのアルバムがきっかけなんだけど、それはまた次回と言うことで。
とりあえず2stアルバムの【The Whop Boom Bam】を聴きつつ、どこかの中古屋さんでばったり1stを見つけるなんて素敵な出会いが皆様にもありますように。


私的ソウル名盤コレクションvol.2  アーリーソウルにしびれたい人へ

2013/03/03 21:04

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【Doin' The Hully Gully・Dance By The Light Of The Moon・Party Time/The OLympics】

ルーツとはなぜこんなにも探りたくなるものなのだろう。
黒人音楽は一枚アルバムを聴くとそれが脈々と続くルーツの根源への入り口となるのだ。
私が黒人音楽にどっぷり浸かってしまうきっかけは、まさにこの入り口を見つけてしまった時なのである。
そしてそのきっかけとなったのがこのアルバム。

The Olympicsのアーヴィー時代のアルバム3枚を収録した【Doin' The Hully Gully/ Dance By The Light Of The Moon/ Party Time】はaceが再発している。流石はイギリスレーベル。特にaceの再発モノのセレクトは凄い。日本版は発売されておらず、私が買った当時もちゃんと値付けをしていない(ありがとう!)中古屋さんで250円くらいで叩き売られていたのを発見したのである。しかも3on1だからお得感満載。(ありがとう!)

音楽の変遷は同時にダンススタイルの変遷とも言えるが、既存のスタイルが行き詰まり飽和状態となった後、また新たなビートが生まれていく。それは現在も然り。
The Olympicsはウエストコーストの4人組。このアルバムは50年代後半から60年代の録音、つまりR&Bからソウルへと変革する分岐点と言える時期なのである。
そしてこの時期はドリフターズ、コースターズなどコーラスグループ隆盛の時代。
その中でもThe Olympicsは美しいハモ、というより全員がシャウトするような荒くれコーラス(笑)
それがまたたまらず魅力的なのだ。

【Doin' The Hully Gully】の1曲目、(Baby) Hully gullyはその名の通り新しいダンススタイルとして確立していく。
このまだソウルというには、重たすぎるなんともちぐはぐなビートが、R&Bからソウルへの息吹を充分に感じさせる。ここにルーツの変遷を感じる旨味が凝縮されているのである。この変革期のまっただ中ともいえる癖のあるビートにはまったら暫く抜けられない。
5曲目にはレイチャールズのWhat'd I say をカバー。コーラスグループで少しポップになったアレンジも面白い。

【Dance By The Light Of The Moon】2曲目、Workin' Hardでは、ソウルへの変遷を感じさせながらも、Doo-WopとR&Rを行き来してしまうこの時期ならではの要素満載。にんまり。コーラスワークはやはり抜群。

【PARTY TIME】ではSam CookeのEverybody likes to Cha Cha Cha、The DriftersのSave The Last Dance For Meのカバーもあり。Pony Time、Party Pooper、でノーザンビート、ソウルへの息吹をしっかりと感じつつ、やはりR&Bが抜けきらない感。そしてラスト曲Twist、当時流行ダンス曲で締めくくる。

この場所からソウル全盛期に胸を馳せ、眺める景色もまた魅惑的な世界なのである。

私的ソウル名盤コレクション【 Soul Perfection Plus/Betty Harris 】

2013/02/25 19:32

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やっぱり好きなのである。
私の中のディープソウル・サザンソウルクイーン。
Betty Harris 。

最近は昔聴いてたアルバムを聴き返したくなることが多く、収集癖のある私らしく愛しい収集物を愛でつつ、ええのお。などとため息をつきながら至福の時を過ごしております。
それでブログでもと思ったのですが、このアルバム、データにした後行方が分からない!
愛しの収集物を無くしてしまう私こそ私らしい...のですが、
詳細を書いていこうと思ったのに今回それは見送り。

彼女のアルバム、日本ではフルアルバムは発売されておらず、手に入るのは輸入盤リイシューのベストのみ。沢山の曲を聴くためには、いろんなベスト盤を集めてようやく重複していない音源を見つけるしかない。
【Soul Perfection Plus】はJubilee・Sansu・SSS Intに録音された1963年から1969年の音源。
まさにソウルミュージックが成熟してくる一番美味しい時期のアルバムなのである。
そして特筆すべきは、プロデュース陣。サザンソウル最重要人物Bert Berns 。そしてニューオリンズのキング、Allen Toussaint 。(他にもいたかも)

一曲目のCry to me。この曲は本当に沢山の人にカバーされているが、この曲は彼女のものだと思うほど、Burt Bernsとの相性が抜群。三連のリズムと厚めのコーラス、弦のアレンジ、ギターリフ、どっぷりいなたいスローなアフタービート、そしてこのサウンドが血液のように流れているであろうベティーの歌。
彼女の歌のリズムには、その土地の習慣や歴史まで感じさせてくれるような趣を感じるのである。
Betty Harris の魅力はまさにこれ。
His Kissという曲は、歌、演奏ともまさにサザンソウルのうまみが凝縮して詰まっているかのよう!
素晴らしや。

そしてAllen Toussaintとのコンビ。
実は私が初めてレコーディングした曲でもある、Lonely Hearts 。
これまた筆舌尽くしがたいいなたさ...(笑)
レコーディングの時、バンドでこの曲のリズムを再現しようと試みるも、その難しさに悶絶。
日本人だともたってしまうようなテンポとリズムなのです。これだけでも必聴の価値あり。
このリズムに私の大好きなAllen Toussaintの真骨頂とも言うべきホーンアレンジが加わるのだ。
嗚呼....!
スリーコードのブルース進行で展開していくこの曲は、いわゆる失恋ソングでサビにCry,Cry,Cryという歌詞があるのだが、そこで毎回絶叫するBetty。彼女はなぜか悲しい歌詞になると絶叫しているような気がするんだけど、その表現が私はなぜかツボなのだ。
There's a break in the roadはいわゆる一発モノのニューオリンズファンク。
歪むギターとホーンセクションの絡みが唯一無二のAllen Toussaint流ファンク!
Allen Toussaintプロデュースモノに外れなし!

このアルバムは完璧すぎて一曲ずつ書いていきたいくらいなんですが、百聞は一聴にしかず。
ディープソウルでしびれたい人へ。


ビートルズ展にて

2012/11/12 19:13

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先日ビートルズ展に行ってきた。
普段黒人音楽に目がない私にとってもやはりビートルズは別格なのである。

展示はビートルズ結成前から世界的バンドになりそして解散、というビートルズの歴史を辿る形で展開していく。

貴重な展示物として来日時にジョンが着てたハッピやビートルズ初レコーディングの録音機材、直筆の手紙や、ブライアン・エプスタインとの契約書までずらり。

中でもあの有名なABBEY ROADでのジャケットの別テイク写真5枚(6枚だったかな?)は、とても興味深く沢山の人の感嘆のため息が聞こえてくる。
あの横断歩道を渡っているシーン
・ファーストテイクはみんな左向きに歩いている!
・ポールは最初2テイクくらいサンダルのような靴を履いている!
・歩幅、顔の向き、目線もテイクごとにバラバラ!

そんな沢山の展示物の中でも、私が一番印象に残っているのは、ビートルズの各国でのコンサートチケット。

当時のチケットは横幅20センチもあるであろう厚地の紙のチケットで、ビートルズ四人のポップなイラストと、カラフルなタイポグラフィーが飛び出してくるがごとく描かれており、それを見た瞬間、当時のファンがビートルズの音楽を体感できる喜びと期待を胸に、このチケットを握りしめ会場に向かっている姿がリアルに頭に浮んできた。

そしてコンサートが終わればその半券をまた握りしめ家路に着き、その日の興奮と余韻をそのチケットの中に刻んでいく。アルバムに入れた写真を見るように、何年か後にそのチケットを眺め、コンサートの感動を思い出すのかもしれない。

各種イベントチケットや音楽、本、映画までデータで手に入れることに慣れている現在の私は、違和感を感じる事すら忘却の彼方にあったのだが、あの今では大きすぎるチケットに作り手の愛情を感じずにはいられなかった。「モノを創る」という行為は作り手(制作に関わった人も含め)そのものの顕現である。そして愛情で創られた「モノ」にはそれを見る人の感性を刺激し想像力を豊にする力を持っている。

「あたらしいもの」「ふるいもの」「かわらないもの」「かわるもの」
すでに言い尽くされた議論だろう。
けれど情緒とそれを感じる心は私にとってとても重要なことなのである。
それを再確認させてくれたビートルズ展。

中庸とは本当に難しい。

Live Review 6 【Candi Staton】

2012/06/30 22:44

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今年はなんて涼しい初夏でしょう。
初夏は一年で一番好きな季節だったりするのですが、未だに夜はコートが必要だったり、明日から7月なんだけど去年もこんな感じだったっけ?

というわけで、今年3度目のビルボードに行って参りました。
ここのところビルボードはコアなソウルアーティストがガンガン来日していて、嬉しい悲鳴なのですが、今回もそのうちの1人でしょう。

初来日の!まさかまさかの!キャンディーステイトンです!!!
来日が決まる少し前にFAME時代のリイシューが再発されたと思ったら、こうゆうことだったのか!
ディープなサウンドとセクシーで潤いのある深い歌声、サザンソウル、ディープソウルファンにはとても熱い支持を得ている歌手。もちろん私も大好きなのです。

会場で名古屋でとーってもお世話になった方にばったりお会いしたり、きっと日本での公演は少なかったので、地方からも沢山のファンの方が見に来ていただろう。


バンドはびっくりするぐらいシンプルな編成。
ドラム、ベース、ギター、コーラス2声。
こんなすんごいシンプルな編成で見事にサザンソウルサウンドを演奏してくれたが、ホーンセクションと、ギターかオルガン、もう1人ずつくらいとか、コーラスももう少し、、、とかついつい欲張りたくなる編成でもあった。


なんと始まって1曲目から、 Listen To The Music 、Stand by your manと飛ばしてくれる。
待望の来日でもあり、ディープソウル好きには熱狂的なファンがいるキャンディーステイトンのライブ。
彼女が歌い始めると場内から歓喜の声や、はわわわわわ(ホンモノじゃーん!!!!)みたいな、どよめきのようなちょっとやばい盛り上がり方なのがとっても印象的だった。


歌はもう本当に本当に素晴らしかった!!!!なんという表現力でしょう。そして声。
今年で70歳になるそうだが、全く年齢を感じさせない、むしろ若い頃よりより深みのある声に感じた。
やっぱり私は声が低い人が好きなのですが、決して派手な歌い方をするわけではないのに、彼女の声はぐっと歌に引き込まれ想像力を搔き立てられるようななんとも言えない豊かさを感じます。


けっこう70年代後半から80年代のディスコナンバーが多かったけど、バラードは特に極上。問答無用、正真正銘のディープソウルを聴かせていただきました。

最後にはとっても楽しみにしていたYou Got the Loveも聴けたし大満足でございます!!
アンコールは総立ちで躍って帰ってきたよ!!!
私は初来日のファーストセットを見に行ったわけだが、回を重ねるごとにどんどん良くなるだろうなー、と期待させる。

明日行く人楽しんでね!!!
今年の来日ライブは本当に濃いな。

Live Review 5 【Betty Wright】

2012/02/29 00:42

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今日も寒かったねー。明日は雪!?
けどけど、寒さに負けず今日も行って参りました。
実は昨日今日のベティライトのライブ、仕事が入っていて行けないなぁ、と諦めていたんです。
でも今日は打ち合わせのみになり、時間はギリギリになるけど行けるかも!と思い開場時間が過ぎていたけど、会場に問い合わせたらまだ席がある!ということになり急遽予約したの!

本当に開演ギリギリに着いたのになんと「一番前の席空いてますよ」と言われ
迷わず行ったよねー。一番前!
うふふ、ベティーライトと握手しちゃった!!!



彼女は私の大好きなシンガーのうちの一人。曲も書いてる。
地声がすこしかすれている感じの哀愁のある渋い声で、リズムがまたいなたいのだ。
私声が高くて派手なシンガーよりもこういう人が好きなの。
シャウト系もメロウな曲もばっちり聴かせてくれる。
TK時代のサウンドはかなりお気に入り。
 
最近はThe Rootsとのコラボアルバムが出たばかりで、それがすこぶるいいアルバムだったので今回の来日は本当に嬉しかった!
Joss Stoneのプロデュースもばっちりだったよねー。

今日のバンドはドラム、ベース+シンセ 、パーカッション、ギター、エレピ、3コーラス。
私としては、ホーンセクションを入れてブリブリやってもらいたかったところ。

コーラス二人はベティーのお嬢様だったみたい。
なんかやっぱ声そっくりだったなー。
ステージでギャーっと歌うあんな人がお母さんなんてどんな気分なんだろう、などと妄想してしまった。いいなぁ。

出てきた一曲目で早速女性パート、男性パートにわけてのコールアンドレスポンス。
シャイな日本人オーディエンスを盛り上げてくれる。
曲中でもMCでも徹底的に客席に語りかけ、観客とステージとを繋いでいく。

歌はもうあのままですよ。あのまま。
CDで聴いていたとおりのふっとい声。
そしてやはり声のロウの成分が凄く強い。

ピッコロトーンのファルセットも今日は大サービス。

彼女と言えばやっぱり代表曲はClean Up Woman、とかTonight's the Nightで、今日はやらないだろうなーと思っていた曲 Shoorah Shoorah!
私の大好きな曲、そして今でも私がカバーしている曲!

ステージの中盤に大好きなShoorah Shoorah!を聴いて、私にとってはまさかのサプライズ!!!はあああ、また泣いちゃったよ。嬉しかった。
しかも彼女自身も好きな曲だと言っていたのがまた嬉しい!!!

そしてルーツとの新譜の中からも3曲やってくれた。
アルバムではラッパーのLil' Wayneが参加しているGrapes On a Vineでは、ベティーがキュートなラップを披露。
パーカッションを叩く場面もあった。
とにかく観客を楽しませる楽しい仕掛け満載。

ステージが終盤にさしかかると最初はコールアンドレスポンスにも応じることが出来なかったシャイな日本人オーディエンスも、Clean Up Womanで我慢できず立ち上がり踊り始める!

そしてJBメドレーが始まった頃には、オーディエンスの声がステージを包み、会場が一体に!!!
コレですよ、コレコレ。ライブの醍醐味。

すっかりシャイな日本人の心を鷲掴みにして思い切り盛り上げてくれた貫禄のベティー。
ステージが終わってもスタンディングオベーションの嵐。歓声と拍手は鳴り止まない。

そしてビルボードで初めて観るアンコール!

ああ、もう何も言うことなし!!!
最初から最後まで最高に楽しかった。


アンコールが終わって呆然とステージを眺めていると、パーカッションの下に今日のセットリストがあった。
目の前に今日のバンドのドラマーの人がいたので、いただけないかとお願いしたらウィンクをして快くプレゼントしてくれた!

それが下の写真!

帰ってから改めて見直すと抜けている曲も結構あるので、
ステージ上でセットリスト変えてたんだな、なんてしみじみ思いながら
まだ心地よいライブの余韻を楽しもうと思う。


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Live Review 4 【Bobby Womack】

2012/02/24 01:37

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おひさしぶりなブログ!
みんな元気!?


私のブログ記事最近ライブリビューが多くなってきたので、
タイトルを変えて更新していこうかと思います!
今年一年で何本リビューを書くことになるんだろう。。

他のリビューも気になるアーティストがいたらチェックしてみてね。

さてさて行ってきましたよ。ボビーウーマック。
問答無用ボビーウーマックですよ!
来日公演が決まったと聞いたときマジで鳥肌立ちましたから。


ジョニーテイラーが亡くなってしまった今、
私としてはサムクックの存在を感じさせる唯一無二のボーカリスト。


過去3回ほど来日しているようだが、今回は17年振りで私は初めて。
そして今回の来日はビルボート東京の2日間4ステージのみということもあって、
おそらく全国からこの2日間を楽しみにしていた人たちで満員だった。


バンドはホーンセクション、3コーラス、2キーボード、ギター、ベース、ドラムという、
ばっちりソウルのフルバンド。

なんとコーラスの一人はサムクックのお孫さんだった。


一曲目のインストからBreezinで飛ばしてくれる。
ヘビーで太いグルーブに場内の温度が一気に上がる。
こんな演奏で躍るのは最高に気持ちが良い。


ボビーウーマックは御年68。
真っ赤なスーツに真っ赤な帽子、手にはステッキ。
付き添いの方と一緒にステージに上がる。


もうあの声は聴けないのかと少し不安になるが、
一声聴いた瞬間にそんな不安は吹き飛んだ。
もちろん若い頃の突き刺すようなヤバイオーラとは違うのだが、
現役バリバリのやはりとんでもないシンガーなのである。


昔彼の歌をCDで聴いたとき、いったいこの人はどうやって声を出しているんだろう、
とよく思っていたものだ。
彼の歌声はメロディーを追うごとに幾たびも様々に、無限に表情を変える。

そして彼の歌には黒人音楽の要ともいうべき太く重いグルーブが流れ、
バンドのグルーブをまんま引っ張っていくのだ。
あのリズムときたら!一緒に歌おうとしてもついて行けないはずだ。。


ファルセットだけでも何通りの声があったか。
そしてあの奇跡のようなシャウト・・・!!!
この全てはごく自然な彼の曲の表現なのだ。

ああぁぁ、とんでもない。


曲中でもウェイダウンやエンディングのタイミング等、
バンドに指示する場面も多々あった。
これまで数え切れないステージを踏んできたであろう
とてつもない、壮絶なバックグラウンドを垣間見た気がした。


ライブが終盤にさしかかったとき、
サックスの人がボビーにもう時間だよ、というようなジェスチャーをする。
ボビーは手を横に振り、気にするな、俺は一晩中歌うよ。と笑ってみせた。
歌声を聴いて想像していた通りのヒップなコメントにとっても嬉しくて胸が熱くなった。


今日楽しみにしていた曲、Harry Hippie、Love Has Finally Come At Last、
Looking for loveもやってくれた!!!
そしてまさかのChenge is gonna come !!!!

ライブが終わって気づいてみれば、1時間半近く経っていた。
彼の言葉どうり私が今までビルボードで観たライブの中でも最長だった。


こんな幸せな時間をなんと表現すればいいのか。
音楽はやはり体感なのだと改めて感じた。

また元気に来日して素晴らしい歌を聴かせて欲しい。
本当にありがとう!!!!

新年のご挨拶を申し上げます!

2012/01/05 18:22

あけましておめでとうございます!

いつもあたたかいみなさまのご支援、本当に嬉しくて、励まされて、
私のエネルギー源になっています。
本当にどうもありがとうございます!!!!

今年もまた心新たに自分の音楽を精一杯表現していこうと思います!
本年もより一層のご支援のほどよろしくお願いします!

お正月3日には早速、地元名古屋のブルースマンたちとセッションしてきましたよー!
久しぶりのホームTOKUZOは最高でした。
懐かしいみなさん、若い世代のブルースマンたち、そしていつまでも走り続ける先輩達!
みなさんにお会い出来てたくさんの刺激をもらい、今年の目標やパワーをばっちりいただきました!


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私が名古屋に行ったら必ず食べる寿がきやラーメン!しびれる!
ふるさとの味だー!!!リハーサル後にこっそり行きました。ふふふのふ。

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ご一緒したセンチメンタルシティーロマンスの細井豊さん、TOKUZOのPA臼井さん。


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というわけで今年もよろしくすー!!!


Live Review 3 【Irma Thomas】

2011/12/02 18:10

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来日が決まったときから興奮していた念願のアーマトーマスライブ!!
ディープソウルが好きになった頃から大好きだったボーカリストのうちの一人。
ニューオリンズソウルクイーンなのだ!

始まる前からどきどきですよ。

登場しただけで涙。。
こんなに近くで歌を聴くことが出来るんだから!!

バンドはギター、オルガン、キーボード(ベース)、ドラム、トランペット、サックス。
ベースはキーボードで。そしてトランペット、サックス、ドラムがコーラスをとり、
トランペットはパーカッションもたたく。

このバンドはニューオリンズのバンドなのだろうか。
なんとも器用なみなさま。

他の来日アーティストのバックに比べたら少し弱い印象もあるが、
一人二役みたいなバンドはアットホームなサポートにみえた。


アーマトーマス登場の際は付き添いの男性に支えられ、ゆっくりと階段を上り
ステージへと上がる。


最初の2,3曲は60年代の歌一ぷりが頭に残っている私としては、
控えめでしっとり丁寧な歌、という印象。
けれど70歳にしてあのはりとツヤのある声は本当に素晴らしい!


後半にはだんだん声も体も温まった感じ!
そしてIt's Rainingからの怒濤の3曲!!!
きゃああああ。

私はファーストセットに行ったので、セカンドは最初っから飛ばしてくれたかも。

アーマトーマスはもともと派手なフェイクをしたり、
絶叫したり(絶叫はするかな。。)みたいなシンガーではなく、声が低くて太く凄くエネルギッシュで、
いなたーい歌を歌うのが私は大好きだった。
これは余談だけど、彼女の曲をカバーで歌ったとき、きっと原曲のキーは低いのだろうな、と思ったら、私の方がキーが低くてびっくりした思い出がある。

本物を聴いて確信したけど、彼女の歌の低域はものすごく美しい。
声のlowの部分がとってもとっても強い。
コレは私が思う一番の彼女の魅力でもある。

私声が低い人の方が好きなんですよ。


終始良い感じで力の抜けたパフォーマンスは貫禄という言葉がぴったり。
まさに今、現在進行形のボーカリストの歌声、と感じ涙が出た。


そして最後のニューオリンズメドレーでは、
まさに地元ニューオリンズの空気をばっちり感じる事が出来たよ!!!

ハンカチ振って躍りまくった!!!

はわわわ、まだまだ昨日の余韻がさめやらぬ。
今日行く人はばっちり楽しんできて!!!

アーマトーマスさん!
元気でキュートな笑顔がみれて本当に嬉しかった!
ありがとう!!!また是非日本に来てね!!!

Live Review 2 【Ben E King】

2011/11/20 17:32

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ここのところの気温の上下でみなさん、体調崩していませんか?
寒くなるとがんがん加湿器をかける私ですが、
昨日は久しぶりに気温があがり、雨。
すんごい湿度で加湿器を久しぶりにお休みさせました。

というわけで昨日はあいにくのお天気でしたが、見に行ってきましたよ。
ベンEキング!


あいにくのお天気にもかかわらず、チケットは2日ともソールドアウトだったそう。
さすが、日本でも知名度のあるシンガーですね。


編成は生ピ+シンセ、ベース、ドラム、コーラス3人というギターレスで、
とってもシンプル。


冒頭2曲をコーラスのジョーコールマンがThe PlattersのOnly You 、煙が目にしみるを熱唱。
ファルセットが美しくとても印象的な声で、軽くダンスするパフォーマンスをみせ、
見事に観客を盛り上げてくれた。


そしてそしてなんと!!!この後、実は出演者をちゃんとチェックしないで行った私はびっくりしたんだけど、
マキシン・ブラウンが登場!!!

オー・ノー・ノット・マイ・ベイビーと、チャックジャクソンとのデュエット曲、
ホールド・オン、アイム・カミング を歌ってくれた。
わお。嬉しいサプライズ。まだまだハリのある歌を聴かせてくれる。


と3曲歌ったところで、ベンEキング登場!
当時よりはだいぶやせて背中がちょっと丸くなっていたけど、
ずっと笑顔をみせ、まだまだお元気そう。

冒頭のMCでビルボードでのライブだったのに、
BLUE NOTE、と間違って言ってしまうお茶目さんっぷり。(笑

ドリフターズ時代の渚のボードウォーク、ラストダンスを君に、
を最初に歌う!
実は一番その日私が楽しみにしていた曲でもあった!!!

やっぱり、当時の声ではないけれど、とっても暖かみのある歌声だった。

テレビでの中継やインタビュー等で御覧になった方もいるかもしれないが、
上を向いて歩こう、STAND BY MEを日本語で歌ってくれた。


あと、バンドの演奏は本当に素晴らしかったー!!!!
なんだか、あまりにも良いバイブレーションがくるので涙が出そうになった。


さてさて、私の方は来週からツアーだ!
とってもいいライブを見ることが出来たので、私も頑張ってきます!


そいでは、また!


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PROFILE

千賀有花(せんがゆか)

ソウル・リズムアンドブルース(R&B)・ブルース
シンガーソングライター
ボーカリスト(歌手)・作詞・作曲家。
1920年代〜70年代の黒人音楽を敬愛する【J-BLUES】提唱者。レディーブルースを盛り上げるために精力的に活動中。

詳しいプロフィール

GOODIES

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